承認欲求と向き合うきっかけ
先日、母親との会話で気分が重くなり調子も落ちて、クリニックを受診した際、両親に対しての強い承認欲求があるので、まずそれを自分で認めてあげる必要があると先生にアドバイスをいただきました。そうすることで気持ちも楽になるとのことでした。
自分自身、承認欲求についてあまり意識していなくて、承認欲求があることをすぐには認めることができなかったけど、ちゃんと向き合うために整理しながら書いてみたいと思います。
親との関係性
僕は幼い頃から人見知りで、保育園に行く前はいつも泣いていたようです。僕が小さい頃から両親は共働きで、おかげで不自由なく暮らせていたと思いますが、どこかで寂しさを感じていたようです。
子供から大人まで、どんな人でも「理解して欲しい」「認められたい」という欲求が少なからずあると思いますし、逆にその欲求が全くない人は不自然な気がします。僕も子供の頃からうるさいぐらいわがまま言ってきました。振り返ると寂しい経験もあったのか、両親に対しての承認欲求強かったように感じます。
しかしながら「理解されない」「認められない」ことが多く、いつからか両親に物事を話さなくなっていました。今でも「言ってもどうせ理解してくれない」と常に思ってしまっていて、理解してもらうことを諦めていることは自覚しています。もうこの時点で承認欲求があることがはっきり気づきました。
どんな会話だったか
僕は2006年頃からうつ病を患っています。先日、調子が悪くなり動けず会社に行けないほどしんどい時がありました。もともと両親はうつ病に関してあまり理解がなく、そんな動けない時でも「寝てばかりではダメだ」とか言ってきます。動けないって言ってるのに。
その時の自分の感情は腹を立てていて、深堀すると「また理解のないことを言ってくる」「いい加減そういう言葉を発するのを辞めて欲しい」となるのです。一見腹を立てているように感じるのですが、これが「理解して欲しい」とうい承認欲求なんだなと気づきました。無意識のうちに両親に承認欲求していました。
他者承認
他者承認の欲求はもちろんあって当然なのですが、極力減らしたいと思います。自分でコントロールできないことで心を乱したくないので。理解して欲しくても理解できない人はいつまでたっても平行線で、理解してくれない。その時こそ「2対6対2の法則」を強く意識して過ごしたいと思います。
例え親でも自分とは別の人、つまり他人なんだと意識して、距離を置いた方が楽になれる気がします。もちろん理解してもらいたい気持ちはあるんですけど。
また会社や友人との会話などでネガティブな感情が生まれたときこそ、自分の感情を深堀した方が良いと思いました。良い機会なので、過去にあったショックな出来事について振り返ってみます。
僕の仕事はWEBデザイナーです。デザインの仕事は正解はないだとか、正解はあるけど複数ありすぎて選びきれないといったことがあります。僕はいつも全力を尽くして制作するのですが、出来上がっても、他にもっといい方法があるのではないかと思うことが多く、満足することが少ないです。
ある日飲み会の席で上司に僕のデザインは「重い」と言われたことがありました。飲み会の席だったこと、上司が悪ふざけで発した言葉、今思えばいい意味で言っていたのかもしれない。でも「僕が全力でやってきたことは求められてないんだ」と感じてしまいました。気分が酷く落ち込み、会社に行けなくなり退職しました。
ここで承認欲求を踏まえて、もう少し深堀してみると、一生懸命制作していることを認めて欲しかったのかなと思います。もう少しフラットに「そういうものの見方をする人もいるんだ」と考えることができたら、楽だったかもしれないし、自分を救えたのかもしれないなぁと。
自己承認
他者承認の欲求の対応することも難しいのですが、僕は自己承認することがとても苦手なようです。「自分自身のことを認める」ということです。どれだけたくさんの人に認められても自分が認めてあげなければ、満足感、幸福感は得られないそうです。上で書いたことも見事に当てはまるような気がします。
自己承認を高める方法としては下記のようなことを先生にアドバイスもらっています。
- 完璧主義のものさしを外す
- 自己肯定感を高める
- 自分を安心させる
完璧主義のものさしを外す
僕は仕事でも遊びでも、何でも完璧を目指してしまうところがあるようで、それを達成出来なったか自分をすごく責めてしまいます。世の中に完璧な人も物もないので、自分を責める必要は全くないのに。自分を責めているときはどんなものさしで計っているか客観的に見てみることを意識したいです。
自己肯定感を高める
色々方法はあると思いますが、僕は今「スリー・グッド・シングス」をやっています。1日の中で3つ良かったことを見つけるというものです。どんなに小さなことでも良くて、小さな幸せに目を向けることで、肯定感や幸福感を高めることができるようです。
自分を安心させる
失敗しても、不安や絶望を感じても、ネガティブなときに自分自身に「大丈夫、大丈夫、大丈夫…」と自分に話しかける方法です。魔法の言葉で、少し心が落ち着く効果があるようです。
他人に認めてもらう前に、自分自身をもっと認めてあげられるように努力したいです。自己承認ができる人は、自分に自信が持てるので、他者承認を求めることも少なくもなるそうです。
最後に
今回、他者承認と自己承認の欲求に目を向けることで、自分の中にある感情を客観的に物事が見ることができ、気持ちが楽になったように思います。つくづく自分の内面と向き合うことの大切さを感じました。またクリニックの先生には頭が上がりません。いつもありがとうございます。