【R.I.P.】アダム・シュレシンジャーさんに感謝を込めて
ファウンテインズ・オブ・ウェインのアダム・シュレシンジャーさんが新型コロナウイルスの合併症のため他界してしまいました
ファウンテインズ・オブ・ウェインのオリジナルメンバーのアダム・シュレシンジャー(ベーシスト)が、新型コロナウイルスの合併症のため4月1日に他界してしまいました。52歳、早すぎます。とても悲しいです。悲しすぎます。それ以降、ファウンテインズ・オブ・ウェインの曲を聴くと、涙が溢れて聴くことができませんでした。今は少しずつ受け入れることが出来、曲も聞けるようになりました。追悼と感謝を込め、アダム・シュレシンジャーさんへの想いを綴ろうと思います。
Adam Schlesinger(アダム・シュレシンジャー)さんについて
アダム・シュレシンジャーさんは、
- Fountains Of Wayne(ファウンテインズ・オブ・ウェイン)
- Ivy(アイヴィー)
- Tinted Windows(ティンテッド・ウィンドウズ)
のメンバーとして活動をしていました。僕が好きなのは、ファウンテインズ・オブ・ウェインです。アイヴィーでの活動はあまり追っかけてはなかったですが、ティンテッド・ウィンドウズも好きです。
Fountains Of Wayne(ファウンテインズ・オブ・ウェイン)との出会い
僕が大学生の頃バイトしていたCDショップで、僕の人生を劇的に変えてくれた社員のYさんが、ファウンテインズ・オブ・ウェインの2ndアルバム『Utopia Parkway』を仕入れてくれていて、それを購入したのが初めての出会いでした。
アダムとクリス(オリジナルメンバー/ヴォーカル)の奏でるメロディーがとても好きで好きでたまらなく、僕の中でファウンテインズ・オブ・ウェインは2番目に好きなロックバンドになりました。聴くと、とても元気が出るので、特に気持ちが重いときや、ちょっと元気を出したい時などに良く聴いていました。こんな僕をとても支えてくれた恩人です。こんな素敵なバンドに巡り合わせてくれたYさんにも猛烈に感謝しています。ありがとうございます!
ライブで来日してくれた時はよく行ってました。やはりライブ格別で、とても楽しい想い出ばかりです。
だから余計に悲しい。
ファウンテインズ・オブ・ウェインの活動は2011年の『Sky Full of Holes』以降、曲が出されてなく、寂しいなぁと思っていた矢先でした。アダムとクリスの楽曲がもう聴けないと思うと悲しくて仕方ありません。
でも落ち込んでばかりはいられません。アダムが残してくれた素晴らしい楽曲は残っています。今までのように、それ以上にそれらを糧に前に進んで行こうと思います。
アダム・シュレシンジャーさんの活動を振り返ってみる
Fountains Of Wayne
- Member
-
- Chris Collingwood(クリス・コリングウッド)[Vo/Gt]
- Adam Schlesinger(アダム・シュレシンジャー)[Ba]
- Jody Porter(ジョディ・ポーター)[Gt]
- Brian Young(ブライアン・ヤング)[Dr]
Fountains of Wayne (1996)

All songs by Chris and Adam
- Radiaton Vibe
- Sink to the Bottom
- Joe Rey
- She’s Got a Problem
- Survival Car
- Barbara H.
- Sick Day
- I’ve Got a Flair
- Leave the Biker
- You Curse at Girls
- Please Don’t Rock Me Tonight
- Everything’s Ruined
この1stアルバムは全部の曲が好きです。ファウンテインズ・オブ・ウェインのアンセムから、切ないメロディサウンド、疾走感あふれる力強いパワーポップ、しっとりとしたメロディで優しく包み込でくれたり、キラキラして心地良い光を浴びた感じで温かい気持ちになったり、色んな感情を与えてくれます。ファウンテインズ・オブ・ウェインの中で、2番目に好きなアルバムです。『Radiaton Vibe』『Joe Rey』『She’s Got a Problem』『I’ve Got a Flair』が好きです!
Utopia Parkway (1999)

All songs by Chris and Adam
- Utopia Parkway
- Red Dragon Tattoo
- Denise
- Hat and Feet
- The Valley of Malls
- Troubled Times
- Go, Hippie
- A Fine Day For a Parade
- Amity Gardens
- Laser Show
- Lost in Space
- Prom Theme
- It Must Be Summer
- The Senator’s Daughter
- I Know You Well (Japan bonus track)
1stアルバム以上に好きなのが、この『Utopia Parkway』。このアルバムがファウンテインズ・オブ・ウェインとの最初の出会いでした。僕はこのアルバムがファウンテインズ・オブ・ウェインの中で1番好きです。基本的な路線は1stアルバムと変わりなく、キラキラチューン、切ないにもかかわらず、力強さがあるパワーポップ全開のアルバムです。このアルバムも全曲好きですが、中でも『Utopia Parkway』『Red Dragon Tattoo』『Denise』『Troubled Times』『Lost in Space』『Prom Theme』『It Must Be Summer』が好きです!
Welcome Interstate Managers (2003)

All songs by Chris and Adam
- Mexican Wine
- Bright Future in Sales
- Stacy’s Mom
- Hackensack
- No Better Place
- Valley Winter Song
- All Kinds of Time
- Little Red Light
- Hey Julie
- Halley’s Waitress
- Hung Up on You
- Fire Island
- Peace and Love
- Bought for a Song
- Supercollider
- Yours and Mine
- Elevator Up (Japan Bonus Track)
ファウンテインズ・オブ・ウェインはこの3rdアルバム『Welcome Interstate Managers』で大きな飛躍を遂げました。デビュー7年目にして、グラミー賞の『ベスト・ニュー・アーティスト[最優秀新人]』部門にノミネートされ、各方面から絶賛されました。このアルバムと言えばやはりスマッシュヒットとなった『Mexican Wine』『Stacy’s Mom』。その他にも『Bright Future in Sales』『All Kinds of Time』『Little Red Light』『Hey Julie』も好きです!
Out-of-State Plates (2005)

All songs by Chris and Adam
Disc 1
- Number 45 Sunblock
- Maureen
- California Sex Lawyer
- Janice’s Party
- Karpet King
- Baby I’ve Changed
- I Know You Well
- You’re Just Never Satisfied
- I’ll Do The Driving
- Nightlight
- I Want You Around
- Trains And Boats And Planes
- Places
- Can’t Get It Out Of My Head (Live)
- Everything’s Ruined (Acoustic version from Future Soundtrack for America) – Japan Bonus Track
Disc 2
- City Folk Morning
- buy
- The Girl I Can’t Forget
- …Baby One More Time
- Elevator Up
- Comedienne
- Kid Gloves
- Today’s Teardrops
- She’s Got A Problem (Live)
- These Days
- I Want An Alien For Christmas
- The Man In The Santa Suit
- Chanukah Under The Stars
- Killermont Street
- Half A Woman
- Small Favors
- Imperia
このアルバムはレア・トラック集です。でも名曲がたくさんあります。Disk 1の『Maureen』『California Sex Lawyer』『Janice’s Party』『I Know You Well』、Disc 2の『The Girl I Can’t Forget』『Elevator Up』『Today’s Teardrops』『I Want An Alien For Christmas』が特に好きです!アルバムから漏れたのが不思議なくらいです。
Traffic and Weather (2007)

All songs by Chris and Adam
- Someone to Love
- ’92 Subaru
- Yolanda Hayes
- Traffic and Weather
- Fire in the Canyon
- This Better Be Good
- Revolving Dora
- Michael and Heather at the Baggage Claim
- Strapped for Cash
- I-95
- Hotel Majestic
- Planet of Weed
- New Routine
- Seatbacks and Traytables
- Sense Into You (Japan bonus track)
- You Gotta Go (Japan “Tour Edition” bonus track)
クリスとアダムのソング・ライティングはこのアルバムでもまだまだ健在でした。ファウンテインズ・オブ・ウェインは、さまざまなジャンルをうまく融合した唯一無二の最強ポップ・ロック・バンドだと改めて感じます。このアルバムは『Someone to Love』『’92 Subaru』『Yolanda Hayes』『This Better Be Good』『You Gotta Go』が好きです!
Sky Full of Holes (2011)

All songs by Chris and Adam
- The Summer Place
- Richie And Ruben
- Acela
- Someone’s Gonna Break Your Heart
- Action Hero
- A Dip In The Ocean
- Cold Comfort Flowers
- A Road Song
- Workingman’s Hands
- Hate To See You Like This
- Radio Bar
- Firelight Waltz
- Cemetery Guns
- Song Of The Passaic (Japan bonus track)
- The Story In Your Eyes (Japan bonus track)
このアルバムでもファウンテインズ・オブ・ウェインは自分たちのカタチを貫き続けてくれています。パワー・ポップなのに、聴いているととてもリラックスできるし、それ一辺倒ではなく、青臭さも残る。心底好きなバンドです。このアルバムは『The Summer Place』『Richie And Ruben』『Someone’s Gonna Break Your Heart』『A Dip In The Ocean』『A Road Song』『Radio Bar』が好きです!
Tinted Windows
- Member
-
- Taylor Hanson(テイラー・ハンソン)[Vo]
- James Iha(ジェームス・イハ)[Gt]
- Adam Schlesinger(アダム・シュレシンジャー)[Ba]
- Bun E. Carlos(バン・E・カルロス)[Dr]
Tinted Windows (2009)

- Kind of a Girl *
- Messing with My Head *
- Dead Serious *
- Can’t Get a Read on You *
- Back with You (James Iha)
- Without Love *
- Cha Cha James (Iha)
- We Got Something *
- Nothing to Me (Taylor Hanson)
- Doncha Wanna *
- Take Me Back (Taylor Hanson, Adam Schlesinger)
- New Cassette (Bonus tracks)
- The Dirt (Japanese bonus tracks)
メンバーは、ジェームス・イハ(元スマッシング・パンプキンズ)、アダム・シュレシンジャー(ファウンテインズ・オブ・ウェイン)、バン・E・カルロス(チープ・トリック)、テイラー・ハンソン(ハンソン)。ここ日本でも熱い支持を得ている人気アーティストばかりで即買いしました。プロデュースはジェームス・イハとアダム・シュレシンジャー。切ないメロディで、ピュアなパワー・ポップが炸裂するアルバムです。
このアルバムで好きな曲は『Kind of a Girl』『Dead Serious』『Can’t Get a Read on You』『We Got Something』です!
Ivy
- Member
-
- Adam Schlesinger(アダム・シュレシンジャー)[Ba]
- Andy Chase(アンディ・チェイス)[Gt]
- Dominique Durand(ドミニク・デュラン)[Vo]
『This Is The Day』『I Get The Message』の2曲は映画『メリーに首ったけ』でもフィーチャーされ密かに話題となったり、ジム・キャリー主演映画『ふたりの男とひとりの女』のサウンドトラックにもスティーリー・ダンのカヴァーで参加していたそうです。
以下はアイヴィーでリリースしたアルバムです。
- Realistic (1994)
- Apartment Life (1997)
- Long Distance (2001)
- In The Clear (2005)
- All Hours (2011)
アイヴィーは2001年10月のタヒチ80の前座で来日していて、僕はこのライブに行っていて、前座のアイヴィーから観れたことは、今思うと奇跡でした。
アダム・シュレシンジャーさんへ
ファウンテインズ・オブ・ウェインを始め、アイヴィー、ティンテッド・ウィンドウズ、様々なアーティストのアルバムにも参加したり、レーベールの経営に携わったり、パワー・ポップ・ロックをとても愛していたことを今回改めて感じ、尊敬の念を抱きました。
そして数々の素晴らしい楽曲を提供してくれて、この世に残してくれて、本当にありがとうございました。僕自身、本当に幾度となくその楽曲に救われ、国は違えど同じ時代を過ごせたことをとても幸せに思います。
今回コロナにかかっていなければ、もっと多くの曲を聴けたのにと思うと、辛く悲しくて、残念でなりません。でもこのブログを書いている今この瞬間も、アダム・シュレシンジャーさんは僕の中で生き続けていることを確認できました。そして僕は今後もパワー・ポップ・ロックを愛し続けます!そして以前のように元気を出したいときは、また一音一音をしっかり聴きながら、活力につなげたいと思います。
アダム・シュレシンジャーさんに感謝を込めて。
Requiescat in Pace.