マインドフルネス練習法~利き手でないほうの手を使う
練習方法
日常行っている動作を「利き手でないほうの手」を使って行います。
- 歯を磨く
- 食事をする
- 掃除をする
- 字を書く
などの動作を、右利きの人は左手で行います。
取り組むコツ
1日を通して覚えていられるように、利き手でないほうの手に印をつけたり、目のつく場所にメモを貼っておいたりします。どうしても忘れがちになりますので、目印を作ってそれを見るたびに利き手でないほうの手を使ってみてください。
この練習による気づき
利き手でないほうの手は、本当に不器用です。それをあえて使うことによって、禅が教える「初心」に戻ることが出来るはずです。
この経験で苦労しながら何かをしてみると、不器用な人や病気や加齢でうまく出来ない人に対する共感が生まれます。自分が当たり前のように出来ることに、一瞬でありがたさを感じるはずです。
深い教訓
この練習をやってみると以下のこと気づきます。
- 習慣がどれほど無意識的なものであるか
- 自分を変えるには意識の集中と決意が必要であること
- 新しいスキルを習うと、自分の中には未開発の能力がたくさん眠っていること
マインドフルネスは無限の可能性に絶えず立ち戻ることができ、新しい可能性はいつも「今の瞬間」という偉大な場所で生まれる。
自分を変える言葉
人生の可能性を引き出すためには、あらゆる状況で「初心」に戻ること
自分でやってみた
僕は利き手でないほうの手で以下のことをやってみました。
歯を磨く
歯磨きは最初は全然うまくできませんでした。縦に磨きたいのにうまく動かない。うまくいかないと悔しいもんですね。でもこの訓練はうまくできることではなく、初心に戻ることが大切です。利き手ではどうやっていたかを意識して1本1本を丁寧に磨こうとすると、その行為自体に意識が向き、頭を使った感がありました。3~4日後には少しずつできるようになってきました。とはいっても利き手にははるか及びませんが。
食事をする
スプーンでグラタンやヨーグルトを食べました。スプーンは簡単すぎて、動作に意識が向きにくいので、わかりにくかったです。フォークでパスタを食べたときは、フォークよりは少しだけ難易度は上がりましたが、比較的簡単にできてしまったので、こちらも意識が向きにくかったです。1番難しいのはやはり箸です。持ち方から始まり、動かし方、つかみ方、しっかり意識しないとできませんでした。1度の食事だけで、手も疲れますし、とても頭を使った感じがしました。
字を書く
ひらがなだけ書いてみました。かなりへたくそで、書き順や文字の向きに一瞬戸惑うこともあり、普段すらすらと書いている利き手スゲーと思いました。字を書くこともすごく集中し、頭を使った感があります。
感想として
利き手でないほうの手を使うことは、初めて物事を行うときと似ているので、とても注意深く作業に取り組めました。特に慣れていることこそ「初心」を大切にしたいと思いました。
また時間をかけていろいろ経験を積んでできるようになることもあるし、経験を積んでもできないままのこともあり、それは人それぞれです。自分ができるからといって、他人もできるとは限りません。うまくできない人には、自分が苦労したときを思い返して、接していきたいと思います。
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