僕の人生を変えてくれた「言葉」と「感謝の気持ち」
その言葉に出会う前の僕
その言葉に出会う前というのは、時期的には保育園~大学2年生ぐらいです。その期間は弱い人間で、身を守るために今でいう「マウント」をとり、他人に攻撃的であったり、自分のことばかり考えていました。今思うと当時の周りの人たちを傷つけていたと思うし、本当に申し訳ない思いでいっぱいです。
きっかけはTSUTAYAでのバイト
僕は大学時代、TSUTAYAの本の売場で働いていました。僕は大学時代サッカー部に所属しており、バイトに入れる時間がバラバラで、シフトのことでご迷惑をおかけしていました。
本の売場ではある曜日が人が少なく、僕もその曜日は部活の練習があり、遅くにしか入れませんでした。夜入れる人は僕だけで、本の社員さんが一人で対応する時間ができてしまうぐらいでした。他のバイトの人は用事もないのに「なんとなくその曜日は休みたいとか」訳のわからないこと言っていたのは覚えています。
ある日突然本売場の社員さんから、もっとシフトに入るか、辞めるかどちらかにして欲しいと言われました。僕はサッカーをしたかったので、辞める選択肢をとりました。
運命の言葉を聞いた日
TSUTAYAを辞めて数か月後、そのTSUTAYAにCDを買いに行った時のことでした。
入った時から良くしてくれていたCD売場の社員さんから「ここの売場で戻ってこない?」と言っていただけたのです。ちょうど夜の遅い時間が足りないからという理由でした。僕も即答で「戻ります」と言ったのを覚えています。
運命の言葉は、そのCD売場の社員「Yさん」の一言でした。
たまたまある日が他の人も都合が悪く、人が足らない日でした。僕も練習試合があり、遅くにしか行けなかったのですが、それでもシフトに入って欲しいということでしたので、だいぶ遅くなってしまったのですが、試合後急いでバイトに向かいました。それでもYさんはとても感謝してくれて、「シフトに入ってレジ売ってくれるだけでもありがたい。」と言ってくださったのです。何気ない一言だったのかもしれませんが、僕には今までそんなこと思ったことも考えたこともなかったので、衝撃の一言でした。
確かに自分がレジに入っていると、接客に追われ、他の仕事ができない。代わりにレジに立ってもらえれば他の仕事ができる。物理的に考えたらごもっともです。それ以上に、人への感謝のキモチが、Yさんからにじみ出ていた一言だったから、自然と受け入れることができたし、Yさんのもとで働けて本当に良かったと思い返しました。辛い別れもありましたが、それ以来ずっと慕っています。本当にありがとうございます。
NEW LIFE~その後の人生
今までが今までだっただけに、すぐに他人に攻撃的にならなくなったわけではないですし、すぐに他人のことを思いやれるようになったわけではありませんでしたが、徐々に人を思いやりや優しさを持てるようになりました。

TSUTAYAを卒業した後もその言葉を胸に刻み、同じようなCDショップで店長をやらせていただいた時も実行しました。アルバイトスタッフの人とも、今でも連絡が取り合うぐらいの絆を築くことができた気がします。
僕が強く思うこと
世の中には色んな人がいます。人の限界は人それぞれ違います。特に上に立つ人こそ『Yさんのような感謝の気持ち』を持ってもらいたいです。今の時代は命令する時代ではなく、感謝を持って人に接することが大切だと強く思います。